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丸山 裕美子マルヤマ ユミコ

所属・担当
日本文化学部 歴史文化学科
国際文化研究科 日本文化専攻
職名教授
メールアドレスyumiko-m[at]jps.aichi-pu.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信して下さい
researchmapURL
生年月日
Last Updated :2018/12/21

研究者基本情報

学歴

  • 1989年04月 - 1993年03月, お茶の水女子大学大学院, 人間文化研究科, 比較文化学
  • 1984年04月 - 1987年03月, お茶の水女子大学大学院, 人文科学研究科, 史学専攻
  •  - 1984年, お茶の水女子大学, 文教育学部, 史学

学位

  • 博士(文学) 東京大学

所属学協会

  • 法制史学会
  • 東方学会
  • 史学会
  • 木簡学会
  • 日本史研究会
  • 唐代史研究会

委員歴

  •   2010年04月 - 現在, 愛知県(愛知県史編さん室), 愛知県史調査執筆委員
  •   2012年04月 - 2014年03月, 文部科学省, 大学設置分科会専門委員
  •   2009年04月 - 2011年03月, 日本学術振興会, 科学研究費成果公開部会審査委員
  •   2005年04月 - 2007年03月, 日本学術振興会, 科学研究費奨励研究部会審査委員
  •   2001年 - 現在, 東方学会, 評議員
  •   2001年04月 - 2005年03月, 文部科学省, 教科用図書検定調査審議会専門委員

経歴

  •   2010年 - 2012年, 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授
  •   1993年 - 1995年, 日本学術振興会 特別研究員(東京大学史料編纂所)
  •   1993年 - 1999年, 国士館大学文学部 非常勤講師
  •   1995年 - 1999年, お茶の水女子大学文教育学部 非常勤講師
  •   1997年 - 1999年, 法政大学第一教養部 非常勤講師
  •   1997年 - 1999年, 東京大学史料編纂所 非常勤講師

メッセージ

    「東アジア世界の中の古代日本」という視点で、日本と中国―とくに唐―との制度・文化の比較を中心に研究しています。具体的には医疾令(医療制度)や假寧令(休暇制度)の日唐令比較や、書儀(書状の書式)の受容、祭祀制度の日唐比較による天皇権威についての考察などを行っています。『続日本紀』や『延喜式』『御堂関白記』などの基本的な文献の註釈、最近では東海地域の古代史研究や、そこから派生して江戸時代の尾張藩における古代史研究の実態解明にも取り組んでいます。手に入れやすい新書・文庫として、共著『日本の歴史08 古代天皇制を考える』(講談社学術文庫、2009年)、単著『正倉院文書の世界―よみがえる天平の時代』(中公新書、2010年)などがありますので、興味がある方は読んでみてください。

研究活動情報

研究分野

      科学社会学・科学技術史/科学社会学・科学技術史/医学史,
      史学/日本史/古代史,

研究キーワード

    神祇祭祀/假寧令/医疾令/医学史/書儀/正倉院文書/敦煌写本/日唐律令制比較/日本古代史/唐代史/律令

現在の研究課題

    ①日唐律令制の比較研究―医疾令・仮寧令を中心に―
    ②日本古代祭祀制度研究
    ③日本古代漢籍受容史の研究―書儀の受容を中心に―
    ④尾張藩の古代史研究
    ⑤愛知県・東海地域の古代史

主な研究内容

    日本古代の医療制度についての研究(1984-現在)
    日本古代の祭祀制度についての研究(1986-現在)
    日本古代の仮寧(休暇)制度についての研究(1991-現在)
    書儀の受容についての研究(1996-現在)
    庫外流出正倉院文書についての研究(2005-現在)
    愛知県の古代史(2010-現在)敦煌写本(書儀・本草)についての研究(1990-現在)

論文

  • 平安中後期の医学と医療 (2013年度 日本史研究会大会特集号 大会テーマ 歴史のなかの〈権力〉と社会), 丸山 裕美子, 日本史研究, 日本史研究, (619) 1 - 18,   2014年03月
  • 万葉律令考補 : 「検税使大伴卿」と「七出例」を中心に, 丸山 裕美子, 美夫君志, 美夫君志, (87) 1 - 14,   2013年11月
  • 尾張名古屋の正倉院文書 : 庫外流出正倉院文書の行方, 丸山 裕美子, 正倉院文書研究, 正倉院文書研究, (13) 171 - 191,   2013年11月
  • ロシア科学アカデミー東洋写本研究所蔵 「索靖月儀帖」断簡についての基礎的考察, 丸山 裕美子, Yumiko MARUYASMA, 愛知県立大学文字文化財研究所年報 = Annual reports of the Cultural Documents Research Institute, Aichi Prefectural University, 愛知県立大学文字文化財研究所年報 = Annual reports of the Cultural Documents Research Institute, Aichi Prefectural University, (6) 106 - 91,   2013年03月
  • 延喜典薬式「諸国年料雑薬制」の成立と『出雲国風土記』 ([延喜式研究会]出雲大会特集), 丸山 裕美子, 延喜式研究, 延喜式研究, (25) 64 - 101,   2009年03月
  • 北宋天聖令による唐日医疾令の復原試案, 丸山 裕美子, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 1, 21 - 40,   2009年
  • 日唐令復原・比較研究の新地平--北宋天聖令残巻と日本古代史研究, 丸山 裕美子, 歴史科学, 歴史科学, (191) 1 - 11,   2008年02月
  • 尾張名古屋の律令学 : 稲葉通邦『逸令考』を中心に(山田正浩先生 近藤譲治先生 退職記念号), 丸山 裕美子, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 56, 1 - 21,   2007年
  • 『遷幸部類記』についての基礎的研究 : 影印・翻刻篇(1)江記・春記・小右記, 丸山 裕美子, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 54, 1 - 15,   2006年03月31日
  • 律令国家と医学テキスト--本草書を中心に, 丸山 裕美子, 法史学研究会会報, 法史学研究会会報, (11) 25 - 41,   2006年
  • 唐宋節仮制度的変遷(中文), 中国中古社会変遷国際学術研討会,   2000年
  • 静岡県磯部武男氏所蔵敦煌・吐魯番資料管見, 丸山 裕美子, 唐代史研究, 唐代史研究, (2) 16 - 26,   1999年06月
  • 斎院相嘗祭と諸社相嘗祭--令制相嘗祭の構造と展開, 丸山 裕美子, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, (48) 71 - 94,   1999年
  • 書儀の受容について--正倉院文書にみる「書儀の世界」, 丸山 裕美子, 正倉院文書研究, 正倉院文書研究, (4) 125 - 155,   1996年11月
  • 甘露寺親長の「遷幸部類記」について : 「小右記」「春記」「江記」逸文紹介, 丸山 裕美子, 史學雜誌, 史學雜誌, 105, (8) 67 - 88,   1996年08月20日
  • 甘露寺親長の『遷幸部類記』について-『小右記』『春記』『江記』逸文紹介-, 史学雑誌, 105, (8) 67 - 88,   1996年
  • 書儀の受容について, 正倉院文書研究, (4) 125 - 155,   1996年
  • 慰労詔書・論事勅書の受容について, 延喜式研究, (10) 49 - 70,   1995年
  • 唐国勅使韓朝彩についての覚書, 続日本紀研究, (290) 12 - 24,   1994年
  • 平安時代の国家と賀茂祭--斎院禊祭料と祭除目を中心に (平安時代の国家システム<特集>), 丸山 裕美子, 日本史研究, 日本史研究, (339) p47 - 80,   1990年11月
  • 供御薬儀の成立, 丸山 裕美子, お茶の水女子大学人文科学紀要, お茶の水女子大学人文科学紀要, (43) p49 - 65,   1990年03月
  • 平安時代の国家と賀茂祭, 日本史研究, (339) 47 - 80,   1990年
  • 日唐医疾令の復原と比較 (東亜古代国制試探<特集>), 丸山 裕美子, 東洋文化, 東洋文化, (68) p189 - 218,   1988年03月
  • 養老医疾令合和御薬条復原の再検討, 丸山 裕美子, 日本歴史, 日本歴史, (456) p19 - 33,   1986年05月

MISC

  • 書評・新刊紹介 金子修一主編『大唐元陵儀注新釈』, 丸山 裕美子, 唐代史研究, (17) 137 - 145,   2014年08月
  • 文字文化財研究所の本年度活動実績, 丸山 裕美子, 愛知県立大学文字文化財研究所年報 = Annual reports of the Cultural Documents Research Institute, Aichi Prefectural University, (7) 96 - 92,90-84,   2014年03月
  • 文字文化財研究所の本年度活動実績と計画, 丸山 裕美子, Yumiko MARUYASMA, 愛知県立大学文字文化財研究所年報, 6,   2013年03月
  • 内外東方學界消息 二〇一一年北京三つの硏究會報吿 : 天聖令・古文書・大唐西市墓誌, 丸山 裕美子, 東方学, 125,   2013年01月
  • Book 遣隋使研究の新地平 : 氣賀澤保規編 遣隋使がみた風景 : 東アジアからの新視点, 丸山 裕美子, 東方, (379) 28 - 31,   2012年09月
  • 日本の古代王権と神獣 (特集号 愛知県立大学 学術フォーラム 神獣と古代王権), 丸山 裕美子, 共生の文化研究, (7) 161 - 170,   2012年03月
  • 海外からの風--北京・中国社会科学院研修記, 丸山 裕美子, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 4,   2012年
  • 研究余録 細野要斎(忠陳)『葎の滴』の中の正倉院文書, 丸山 裕美子, 日本歴史, (741) 89 - 93,   2010年02月
  • 青木和夫先生の思い出, 丸山 裕美子, 東方学, 119,   2010年01月
  • 「国境の歴史文化」の展示, 丸山 裕美子, 上川 通夫, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集 歴史文化学科編, (2) 62 - 40,   2010年
  • 八(古代,日本,二〇〇七年の歴史学界-回顧と展望-), 丸山 裕美子, 矢越 葉子, 史學雜誌, 117, (5) 705 - 709,   2008年05月20日
  • 律令国家と假寧制度 : 令と礼の継受をめぐって(報告,日本古代史・東洋史合同シンポジウム「律令制研究の新段階」,第一会場(古代),日本史部会,第一〇五回史学会大会報告), 丸山 裕美子, 史學雜誌, 117,   2008年01月20日
  • 書評 天一閣博物館・中国社会科学院歴史研究所天聖令整理課題組校證『天一閣蔵明鈔本天聖令校證 附唐令復原研究』, 丸山 裕美子, 法制史研究, (57) 241 - 245,   2007年
  • 祝辞(山田正浩先生 近藤譲治先生 退職記念号), 上川 通夫, 井戸 聡, 稲村 哲也, 大塚 英二, 川畑 博昭, 樋口 浩造, 丸山 裕美子, 山村 亜希, 與那覇 潤, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 56,   2007年
  • (書評)天一閣博物館・中国社会科学院歴史研究所天聖令整理課題組校證著「天一閣蔵明鈔本天聖令校證 附唐令復原研究」, 丸山 裕美子, 法制史研究, 2007, (57) 241 - 245,   2007年
  • 註釈 『御堂関白記』(214)長和5年十月一日〜三日条, 丸山 裕美子, 古代文化, 57, (2) 105 - 107,   2005年02月
  • 書評 坂上康俊 勅命下達文書の比較研究--日本と中国の場合, 丸山 裕美子, 法制史研究, (55) 200 - 202,   2005年
  • 書評と紹介 川尻秋生著『日本古代の格と資財帳』, 丸山 裕美子, 古文書研究, (59) 109 - 111,   2004年09月
  • 書評と紹介 藤原克己著『菅原道真と平安朝漢文学』, 丸山 裕美子, 日本歴史, (657) 108 - 110,   2003年02月
  • 古代 七(日本), 丸山 裕美子, 榎本 淳一, 史學雜誌, 111, (5) 650 - 655,   2002年05月15日
  • 日本 : 古代 : 九(二〇〇〇年の歴史学界 : 回顧と展望), 稲葉 佳代, 丸山 裕美子, 史學雜誌, 110, (5) 759 - 762,   2001年05月20日
  • 和田 萃著, 『日本古代の儀礼と祭祀・信仰』, 上・中・下, (塙書房, A5, 上・一九九五・三刊, 四九六頁, 八五〇〇円, 中・一九九五・三刊, 四三〇頁, 七〇〇〇円, 下・一九九五・六刊, 五四二頁, 八五〇〇円), 丸山 裕美子, 史學雜誌, 109, (10) 1892 - 1905,   2000年10月20日
  • 小曽戸洋著, 『漢方の歴史-中国・日本の伝統医学』, (あじあブックス), 大修館書店, 一九九九・六刊, 四六, 一八二頁, 一六〇〇円, 丸山 裕美子, 史學雜誌, 109, (1) 129 - 131,   2000年01月20日
  • 正倉院蔵聖武天皇 『雑集』の中の唐文化 (1998年夏期シンポジウム報告要旨), 丸山 裕美子, 唐代史研究, (2) 120 - 123,   1999年06月
  • 大庭 脩著, 『漢籍輸入の文化史 : 聖徳太子から吉宗へ』, 研文出版, 一九九七・一刊, 四六, 三四二頁, 二八〇〇円, 丸山 裕美子, 史學雜誌, 107,   1998年04月20日
  • <註釈>『御堂関白記』(147) : 長和四年五月二十七日〜六月十四日条, 丸山 裕美子, 古代文化, 45, (8) 46 - 49,   1993年

書籍等出版物

  • 生活と文化の歴史学4 婚姻と教育, 丸山 裕美子, 分担執筆, 律令国家の教育と帰化人(渡来人), 竹林舎,   2014年09月
  • 岩波講座 日本歴史 古代2, 丸山 裕美子, 分担執筆, 帰化人と古代国家・文化の形成, 岩波書店,   2014年03月
  • 律令制研究入門, 丸山 裕美子, 分担執筆, 律令法の継受と文明化, 名著刊行会,   2011年11月
  • 正倉院文書の世界―よみがえる天平の時代 (中公新書), 丸山 裕美子, 単著, 中央公論新社,   2010年04月, ISBN:4121020545
  • 日本の歴史08 古代天皇制を考える, 丸山 裕美子, 共著, 天皇祭祀の変容, 講談社(学術文庫),   2009年03月
  • 史学会シンポジウム叢書 日唐律令比較研究の新段階, 丸山 裕美子, 分担執筆, 律令国家と假寧制度―令と礼の継受をめぐって―, 山川出版社,   2008年11月
  • 古代の天皇と病看, 岩波講座 天皇と王権と考える コスモロジーと身体 岩波書店,   2002年
  • 唐宋節假制度の変遷-令と式と格・勅についての覚書-, 日中律令制の諸相 東方書房,   2002年
  • 古代天皇制を考える (日本の歴史), 大津 透, 大隅 清陽, 関 和彦, 熊田 亮介, 丸山 裕美子, 上島 亨, 米谷 匡史, 共著, 講談社,   2001年06月07日, ISBN:4062689081
  • 天平の光と影 (NHKシリーズ NHK文化セミナー・歴史に学ぶ), 丸山 裕美子, 単著, NHK出版,   1999年04月, ISBN:4149103364
  • 日本古代の医療制度 (歴史学叢書), 丸山 裕美子, 単著, 名著刊行会,   1998年05月, ISBN:4839003041
  • 日本古代国家・社会における書儀の受容に関する基礎的研究, 丸山 裕美子, [丸山裕美子]

講演・口頭発表等

  • 敦煌写本本草與日本古代本草, 丸山 裕美子, 敦煌学国際学術研討会・京都2015,   2015年01月30日, 招待有り
  • 平安中・後期の医学と医療, 丸山 裕美子, 日本史研究会大会,   2013年10月12日, 招待有り
  • 万葉律令考補―北宋天聖令の発見を経て―, 丸山 裕美子, 美夫君志会大会,   2012年07月07日
  • 日本古代の医師の系譜, 丸山 裕美子,   2010年09月, 招待有り
  • IOM所蔵索靖月儀帖断簡について, 丸山 裕美子,   2010年09月
  • 唐日醫疾令的復原與比較―因天聖令出現而重新探討―, 丸山 裕美子, 新史料・新視点・新視角―天聖令国際学術研討会,   2009年11月, 招待有り
  • 延喜典薬寮式「諸国進年料雑薬制度の成立と『出雲国風土記』, 丸山 裕美子, 延喜式研究会・研究集会,   2008年08月
  • 律令国家と假寧制度, 丸山 裕美子, 史学会大会,   2007年11月
  • 尾張名古屋の正倉院文書, 丸山 裕美子, 正倉院文書研究会,   2007年11月

競争的資金

  • 江戸時代の律令学―医疾令復原研究を中心に―, (財)武田科学振興財団, 杏雨書屋研究奨励,   2008年 - 2009年, 丸山 裕美子
  • 中国法制文献の日本への伝来とその伝存状況に関する基礎的研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)),   2001年 - 2004年, 坂上 康俊, 本研究の目的は、前近代中国の法制文献が、いつ、どのようにして日本に将来され、日本ではそれをどのように利用したか、そして現在はどこにどのような形で伝存しているかを明らかにすることにあった。そのために(1)現在の漢籍所蔵機関の目録類を通じて、更には現物を調査して、中国法制文献伝存の概観を得る、(2)古記録・将来目録等の調査を通じて、過去の将来ないし伝来の状況を調査する、(3)日本での中国法制文献の利用状況を、特に伝来状況との関係において検討する、の三点が具体的な研究活動の中軸に据えられた。研究を進めていくうちに、(1)については、かなりのデータが集まったものの、既に他機関による漢籍所蔵目録の集積が進行中で、法制文献のみを対象とする我々の作業の非効率性が明らかになったため、重点を(2)(3)に移した。(2)については、研究協力者に分担して貰って、10世紀以降12世紀に至るまでの古記録類に見える、中国法制文献をも含めた漢籍の利用状況を悉皆調査し、こうして集められた800件以上のデータを、冊子体の報告書にまとめた。(3)については、我々メンバーに加えて、海外研究協力者の上海師範大学・戴建国教授その他の研究者を招き、15・16両年度にわたって、新たに紹介された天聖令を用いた唐令の復原、及び唐・日令条の比較研究、更には唐令将来の年次等をテーマとするワークショップを開催した。これらの研究の成果の一部は、メンバー各自が論文の形で公表しており、そのリストは、冊子体の報告書に掲げている。なお、本科研のメンバーが中心となって、本年秋の東方学会において、得られた研究成果を持ち寄ったシンポジウムを開催する予定である。
  • 日本古代国家・社会における書儀の受容に関する基礎的研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)),   2003年 - 2005年, 丸山 裕美子, 本研究の目的は、100点以上現存する中国敦煌・トルファン文献書儀の分類整理を行い、精度の高い校訂本文を作成し、その上で日本古代国家・社会における書儀の受容の実態を明らかにすることである。文字を持たなかった日本の古代社会は、表現媒体として中国の文字である漢字を摂取し、漢字を使って自らの思考や感情を表記するようになったが、その際、実用的な一種の百科全書である中国の書儀は、従来考えられていた以上に積極的に活用されたと推測される。16年度に中国武漢で開催された国際学会で、台湾故宮博物院所蔵の「唐人月儀帖」と敦煌文献朋友書儀との関係を明らかにし、17年度には、これに加えてかつて私が学界に紹介した日本個人蔵の朋友書儀写本とあわせ、朋友書儀に関して、高い精度の校訂本文を作成した。またロシア所蔵の敦煌文献に最古の書儀である「索靖月儀帖」断簡があることを見出した。その上で日本古代社会における書儀の受容の具体的な様相を、正倉院文書などの検討を通じて明らかにした。(以上、「研究成果報告書」所収)いわゆる吉凶書儀については、これまで本格的な検討がなされてこなかったロシア所蔵の敦煌文献について、写真版からのピックアップを行った。ただほとんどが断片であり、一覧表作成をするにとどまっている。また科学研究費基盤研究(B)(課題番号17320096)「在ベルリン・トルファン文書の比較史的分析による古代アジア律令制の研究」(研究代表者:小口雅史法政大学教授)の共同研究者として17年10月にベルリン国立図書館所蔵のトルファン文書を調査した際、書儀の類も実見・調査した。朋友書儀・月儀の検討から、日本における初期の往来物についての検討が必要になったと認識した。往来物の中でもとくに「十二月往来」に分類される「古往来」と月儀との関連についての比較研究に今後は取り組むつもりである。
  • 在ベルリン・トルファン文書の比較史的分析による古代アジア律令制の研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)),   2005年 - 2007年, 小口 雅史, 本研究では、在ベルリンのトルファン漢文文書について、先行するカタログに加えて独自の調査に基づいて世俗文書の認定を行い、それら個々の世俗文書全てについて高精度のデジタル画像を収集し(画質が劣化しないTIF形式で保存)、釈読を施して、その文書(典籍)名・寸法・紙質等の書誌情報を確定して、精緻な画像を表示する新たな完全カタログを作成した。このカタログではテキストレベルにまで立ち入った検索が可能であり、それをふまえて文書同定や接続関係を検討することができるように工夫している。またデータベース本体は、研究代表者が管理するサーバー上でFileMaker Server Advanced 8.5によりWeb公開されていて、誰でも自由に検索できる状態にある。その上で、同定が終わった個別文書を素材として、西域-中国-日本をつなぐ古代アジア世界の比較律令学的研究も進められた。その成果は多岐にわたるが、主要なものとしては、とくに戸籍類の比較から,大宝律令以前にさかのぼる西域と日本の類似性,5世紀初めの北涼戸籍の分析による西域での戸口掌握方式や戸の実態の解明、コータン地方における戸籍的なものの存在の解明等に大きな成果を挙げた。また法制史料については,コレクション中では早くから知られていた吏部格について,それが太極散頒吏部格であることを解明したのは重要な成果である。また辺境における漢字文化の実態,あるいは医書の内容分析の成果として東アジアにおける本草世界の確かな広がりの解明などについてもなしとげることができた。
  • 日唐律令比較研究の新段階, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)),   2005年 - 2008年, 大津 透, 1999年に寧波天一閣で発見され、2006年に全文公表された北宋の令である『天聖令』について、研究代表者以下が分担してそこから唐令復原と比較研究を行い、日唐律令の比較研究を飛躍的に進展させ、日本律令編纂のもつ新たな意味を明らかにした.北京の中国社会科学院歴史研究所と研究交流を進め、国際シンポジウムを開催したほか、4年間の成果を論文集『日唐律令比較研究の新段階』の形で山川出版社から刊行した.
  • 戦(いくさ)に関わる文字文化と文物の総合的研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(S)),   2007年 - 2011年, 遠山 一郎, 古代から近代に渡り、戦が文化・文物に影響したさまを広く研究し、中国・朝鮮との関わり、さらにヨーロッパとの比較の視点をも取り入れて、総合的な研究を実現した。2007年から2011年の5年間にわたって催した研究集会・講演会、文物の展示会、伝統芸能の実演によって約2, 200名の参加を得、学術研究を広く地域の人々とも共有するという当初の狙いを具体化した。これらの成果をもとに単行本5冊と、語りの実演にその語りの本文に索引を付けたDVD1つを刊行し、研究集会と伝統芸能の映像記録も2つのDVDに残した。
  • 日唐宋律令法の比較研究と『新唐令拾遺』の編纂, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)),   2009年 - 2011年, 大津 透, 北宋天聖令の発見・出版を受けて、研究代表者以下が分担して日本令・唐令・北宋令の比較研究を行い、日本律令の意味を明らかにしたほか、『唐令拾遺』改訂のために唐令条文の復原案を作成した。中国社会科学院歴史研究所と研究交流を進め、ICESの場で関連する国際シンポジウムを開催したほか、研究成果を著書や論文として発表した。
  • 日本古代社会における書儀の受容と展開-「往来物」「書札礼」の成立に向けて-, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)),   2010年 - 2012年, 丸山 裕美子, 日本古代社会における文字文化の受容と展開について、具体的な様相を明らかにし、中世以降に盛行する往来物や書札礼の成立についての見通しを立てた。敦煌文献や法帖として残る書儀や月儀の分析を通して、唐代の双鉤填墨技法による書法が将来されたことによって、日本古代の書儀が成立したことを示した。書儀は書状の模範例文であると同時に書の手本であり、中世以降の往来物が初学者の教科書であるのも、その本来のあり方を継承したものであるといえる。
  • 日・唐律令法の比較研究
  • 日本古代における唐文化継受についての研究
  • 日本古代祭祀制度の研究
  • 典籍の日本への将来と伝存に関する研究
  • 敦煌写本書儀の集成と分類に関する研究

社会貢献活動情報

所属委員会・審議会(国・地方自治体)

    2016年1月6日-2018年1月5日 名古屋市 名古屋市博物館協議会委員
    2012年4月-2015年3月 文部科学省 大学設置・学校法人審議会専門委員
    2010年5月-継続中 愛知県 愛知県史 調査執筆委員