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大塚 英二オオツカ エイジ

所属・担当
日本文化学部 歴史文化学科
国際文化研究科 日本文化専攻
職名教授
メールアドレス
researchmapURL
生年月日
Last Updated :2018/12/21

研究者基本情報

学歴

  •  - 1986年, 名古屋大学, 文学研究科, 史学地理学

学位

  • 博士(歴史学、名古屋大学)

所属学協会

  • 信濃史学会
  • 大阪歴史学会
  • 歴史科学協議会
  • 名古屋歴史科学研究会
  • 歴史学研究会
  • 日本史研究会
  • 史学会

委員歴

  •   2007年 - 現在, 瀬戸市, 文化財保護審議会委員
  •   1997年 - 1999年, 歴史科学協議会, 全国委員
  •   1995年 - 1999年, 名古屋歴史科学研究会, 運営委員

経歴

  •   2009年 - 現在, 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授
  •   1999年 - 2009年, 愛知県立大学, 文学部, 教授
  •   1997年 - 1999年, 愛知県立大学, 文学部, 助教授
  •   1991年 - 1997年, 名古屋大学, 年代測定資料研究センター, 助手
  •   1988年 - 1990年, 日本学術振興会, (名古屋大学), 特別研究員

学内の委員会

    入学者選抜委員会
    免許・資格委員会
    学芸員作業部会
    ハラスメント専門相談員

メッセージ

    これまで愛知県や静岡県に遺された近世の古文書資料をたくさん調査してきました。それは自治体史編さんとの関わりが大きかったのですが、その結果、それぞれの地域的な特質もよく見えるようになりました。それらを地域研究としてまとめています。いわゆる東海地域といわれるところの行政機構の歴史的な特徴、経済的なまとまり、人々の意識のあり方などは決して単純ではなく、それぞれに個性があります。これからも資料にこだわりながら、地域研究を続けていくつもりです。現在の主な研究は下で示したようなものですが、いま特に力を入れているのは、大航海時代における日本列島上の民衆とキリスト者の接触の意味を問う研究です。これは単純な地域研究ではありませんが、地球規模での日本という地域における人びとの意識の底を探求するという意味で、間違いなく地域研究だと考えています。愛知、東海、日本、そして地球規模で、地域にこだわって歴史や社会について、一緒に考えてみませんか。

研究活動情報

研究分野

      史学/日本史/
      地域研究/地域研究/

研究キーワード

    豪農/山田儀右衛門/川崎湊/地域的金融/報徳仕法/分散/郡中議定/家政改革/郡中惣代/信用構造/地域社会/村落社会/大航海時代/山入会/水利秩序/地域秩序/融通

現在の研究課題

    1.日本近世の地域秩序に関する研究 
    2.日本近世社会における金融構造に関する研究 
    3.日本近世の用水・治水技術に関する研究 
    4.大航海時代のイベリアンインパクトと日本民衆の意識に関する研究

主な研究内容

    ・近世農村社会における土地所有と金融構造の特徴に関する研究(1985-継続中)
    ・近世地域社会における水利秩序の構造に関する研究(1990-継続中)
    ・近世の山林支配と山入会地の秩序構造に関する研究(1999-継続中)
    ・尾張藩山方同心の職務と生活に関する研究(2000-2005) 
    ・大航海時代のイベリアンインパクトと日本における民衆意識形成に関する研究(2013-継続中)

論文

  • 三河国花園村豪農寺田家の地域金融について, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集, (9 ) 37 - 62,   2018年03月
  • 近江国水口蓮花寺「雑修録」からみた寺院後住の決定過程, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集, (8) 161 - 176,   2017年03月
  • 文化八年尾張国津島町村鍛冶職一件について, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集, (7) 103 - 117,   2015年03月
  • 近江八幡町の尾張藩領編入に関する新史料について, 大塚 英二, Eiji OTSUKA, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編 = Bulletin of Department of Japanese History and Culture School of Japanese Studies Aichi Prefectural University, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編 = Bulletin of Department of Japanese History and Culture School of Japanese Studies Aichi Prefectural University, (5) 29 - 53,   2013年
  • 尾張藩御小納戸役所貸付金と津島村有力百姓, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 2, 1 - 38,   2010年
  • 山入会争論と山の小社--駿州谷稲葉村山神社の成立, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 1, 1 - 20,   2009年
  • 近世期の土地利用と地域利害の相克--尾張国津島社祭礼による土地利用の制限 (<特集>国境の歴史文化), 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 57, 75 - 105,   2008年
  • 近世中後期遠州地域の農業技術と報徳仕法 : 森・金谷地方での分析(山田正浩先生 近藤譲治先生 退職記念号), 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 56, 87 - 105,   2007年
  • 寛永十九年幕領村からの代官宛請書, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 54, 45 - 62,   2006年03月31日
  • 近世後期尾張地方における百姓の分散について, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 55, 1 - 30,   2006年
  • 近世後期の五人組構成と身分集団 : 村の家別絵図面と人別改帳の対照, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 53, A1 - A14,   2005年03月31日
  • 近世期有力百姓の由緒と山地 (やまち) 支配, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 52, 一九 - 三九,   2004年03月15日
  • 豪農経営と地域金融秩序 : 豪農の家政改革を手がかりに, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 50, 41 - 85,   2002年03月01日
  • 尾張藩山同心の日記から見た藩主家族の松茸狩り, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, (51) 63 - 82,   2002年
  • 豪農経営と地域金融秩序 (〔第34回歴史科学協議会〕大会報告特集/歴史における社会と権力) -- (第2日目 社会における権威と秩序), 大塚 英二, 歴史評論, 歴史評論, (611) 68 - 84,   2001年03月
  • 近世地域研究のための覚書, 大塚 英二, 歴史の理論と教育, 歴史の理論と教育, (107) 1 - 13,   2000年06月20日
  • 村共同体の村外地主控え地返還闘争について, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, (49) 1 - 22,   2000年
  • 近世期の入会山相論と地域構造--遠州金谷地方の事例, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, (48) 41 - 69,   1999年
  • 近世期遠州地方の炭焼業について, 大塚 英二, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, 愛知県立大学文学部論集 日本文化学科編, (47) 61 - 86,   1998年
  • 国替と御蔵の管理について, 愛知県立大学文学部論集(一般教育編), (46) 162 - 180,   1997年
  • 近世後期における役認識の変化と身分集団 : 瀬戸の竈方-村方争論の検討, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 12, 169 - 187,   1996年12月
  • 明治四年における真継家鋳物師支配の終焉, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 10, (10) 151 - 170,   1994年12月
  • 近世後期の郷地賄について--遠州地方の事例から, 大塚 英二, ヒストリア, ヒストリア, (143) p27 - 57,   1994年06月
  • 近世期の散田と散田米について, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 9, 245 - 272,   1993年12月
  • 光友夫人死去に伴う公儀付人の召返しについて, 大塚 英二, 徳川林政史研究所研究紀要, 徳川林政史研究所研究紀要, (27) p223 - 253,   1993年03月
  • 近世初期「幕領」における年貢免状の整備について : 遠州榛原郡神尾村年貢免状の検討, 大塚 英二, 中京大学教養論叢, 中京大学教養論叢, 33, (3) 822 - 801,   1993年02月24日
  • 尾張藩における同心頭-同心関係について : 年寄大道寺家付属同心衆の分析, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 8, 171 - 186,   1992年12月
  • 近世後期の用水相論と圦樋技術の展開--遠州周智郡地方の事例をもとに, 大塚 英二, 日本史研究, 日本史研究, (303) p48 - 68,   1987年11月
  • 村共同体における融通機能の組織化について (1986年度歴史学研究会大会報告--民衆の「平和」と権力の「平和」-続-) -- (近世史部会--近世における共同体の機能と展開〔含 討論要旨〕), 大塚 英二, 歴史学研究, 歴史学研究, (560) p113 - 122,   1986年10月
  • 近世後期北関東における小農再建と報徳金融の特質, 大塚 英二, 日本史研究, 日本史研究, (263) p27 - 59,   1984年07月

MISC

  • 山口啓二先生の思い出と御著『鎖国と開国』について (特集 山口啓二・人と学問 : 名古屋での足跡), 大塚 英二, 歴史の理論と教育, (143) 2 - 5,   2015年05月30日
  • 【海外からの風】マドリッドで考えたこと--スペイン国際政治学研究所への出張報告, 大塚 英二, Eiji OTSUKA, 愛知県立大学日本文化学部論集(歴史文化学科編) = BULLETIN of Department of Japanese History and Culture SCHOOL OF JAPANESE STUDIES AICHI PREFECTURAL UNIVERSITY, 6,   2015年03月10日
  • 真野英三氏旧蔵『史徴墨宝』に貼付された三上参次の書簡, 大塚 英二, Eiji OTSUKA, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編 = Bulletin of Department of Japanese History and Culture School of Japanese Studies Aichi Prefectural University, (6) 23 - 31,   2014年
  • 水口宿蓮華教に伝来した延享二年講中世話人の記録, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 4,   2012年
  • 史料紹介 延宝七年江州甲賀郡美濃部水口村古城廻御検地帳抜書, 大塚 英二, 愛知県立大学大学院国際文化研究科論集(日本文化編), 3,   2012年
  • 名古屋歴史科学研究会二〇一〇年大会報告コメント (特集 近世東アジアにおける地域社会と秩序), 大塚 英二, 歴史の理論と教育, 0, (135) 35 - 39,   2011年12月20日
  • 近江国水口宿蓮花寺所蔵「宿村庄屋家業覚書」について, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 3,   2011年
  • 共同研究「国境の歴史文化」の展示, 歴史文化学科教員, 上川 通夫, 大塚 英二, 愛知県立大学日本文化学部論集. 歴史文化学科編, 2,   2010年
  • 尾張藩御用商人菱屋太兵衛家に関する若干の史料について, 大塚 英二, 愛知県立大学大学院国際文化研究科論集(日本文化編), 1,   2010年
  • 祝辞(山田正浩先生 近藤譲治先生 退職記念号), 上川 通夫, 井戸 聡, 稲村 哲也, 大塚 英二, 川畑 博昭, 樋口 浩造, 丸山 裕美子, 山村 亜希, 與那覇 潤, 愛知県立大学文学部論集. 日本文化学科編, 56,   2007年
  • 書評/舟橋明宏著『近世の地主制と地域社会』, 大塚 英二, 歴史評論, (666) 86 - 91,   2005年10月
  • 書評と紹介 岸野俊彦編『尾張藩社会の総合研究』, 大塚 英二, 日本歴史, (645) 115 - 117,   2002年02月
  • 書評 神谷智著『近世における百姓の土地所有--中世から近代への展開』, 大塚 英二, 歴史の理論と教育, (110) 21 - 29,   2001年11月01日
  • 渡辺尚志報告 (〔第32回歴史科学協議会〕大会報告特集/歴史の方法としての地域3) -- (第33回大会報告を聞いて), 大塚 英二, 歴史評論, (599) 106 - 109,   2000年03月
  • 「近世村落の特質と展開」渡辺尚志著, 大塚 英二, 歴史評論, (596) 83 - 88,   1999年12月
  • 足立啓二「専制国家史論」を読んで (特集 1998年度名古屋歴史科学研究会研究集会報告集) -- (足立啓二著「専制国家史論--中国史から世界史へ」), 大塚 英二, 歴史の理論と教育, (104) 19 - 22,   1999年07月07日
  • (書評)西山朝雄著「「尾張藩領における地域団体法の考察」(林董一博士古稀記念論文集刊行会編『近世近代の法と社会―尾張藩を中心として―』清文堂出版)」, 大塚 英二, 法制史研究, (49) 210 - 212,   1999年
  • 名古屋大学文学部所蔵下郷家文書目録, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 14,   1998年12月
  • 紺野浩幸氏の拙著『日本近世農村金融史の研究--村融通制の分析』への書評に接して, 大塚 英二, 歴史評論, (570) 98 - 102,   1997年10月
  • 真継家文書目録, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告. 特別号, 6,   1997年03月
  • 白川部達夫著『日本近世の村と百姓的世界』, 大塚 英二, 歴史評論, (554) 109 - 114,108,   1996年06月
  • 尾張藩年寄大道寺家文書補遺, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 11,   1995年12月
  • 白川部報告を聞いて (1994年度日本史研究会大会報告批判), 大塚 英二, 日本史研究, (393) p63 - 67,   1995年05月
  • 大学所蔵古文書の整理・保存・利用について--名古屋大学のプロジェクトを例に (史料保存・利用・調査をめぐって<特集>), 大塚 英二, 地方史研究, 43, (6) p36 - 45,   1993年12月
  • 尾張藩大道寺家文書目録, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 9,   1993年12月
  • 尾張藩年寄大道寺家文書について, 大塚 英二, 名古屋大学古川総合研究資料館報告, 7,   1991年12月
  • 近世史部会--貝塚和美「近世地域社会の構造と変容」,谷山正道「近世後期の地域社会の変容と民衆運動」 (1991年度歴史学研究会大会報告批判), 大塚 英二, 歴史学研究, (627) p46 - 48,   1991年12月
  • 日本 : 近世 九(一九八八年の歴史学界 : 回顧と展望), 大塚 英二, 史學雜誌, 98, (5) 743 - 747,   1989年05月20日
  • 村田報告によせて (1988年度日本史研究大会報告批判), 大塚 英二, 日本史研究, (321) p57 - 61,   1989年05月

書籍等出版物

  • 日出づる国と日沈まぬ国, 大塚 英二, 分担執筆, 『吉利支丹抄物』と大航海時代の日本, 勉誠出版,   2016年03月
  • 近世尾張の地域・村・百姓成立, 大塚 英二, 単著, 清文堂出版,   2014年
  • 日本近世地域研究序説, 大塚 英二, 単著, 清文堂出版,   2008年
  • 日本近世農村金融史の研究-村融通制の分析-, 大塚英二, 単著, 校倉書房,   1996年
  • 近世の瀬戸, 共著, 第一法規出版社,   1996年
  • 新しい近世史4, 共著, 新人物住来社,   1996年
  • 民衆運動史 近世から近代へ 3 社会と秩序, 青木書店,   2000年

講演・口頭発表等

  • 豪農経営と地域金融秩序 (第34回〔歴史科学協議会〕大会準備号/歴史における社会と権力) -- (社会における権威と秩序), 大塚 英二, 歴史評論,   2000年10月

競争的資金

  • 大航海時代のイベリアンインパクトと日本社会における民衆意識形成に関する総合的研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)),   2015年 - 2018年, 大塚 英二
  • 中世・近世農・山・漁村の生業交流に関する研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)),   2009年 - 2012年, 渡辺 尚志, 本研究は、農・山・漁村において営まれる生業に着目し、それをおのおの独立したものと捉えるのではなく、相互の交流関係を重視して実態の解明を行ったものである。また、領主の政策や村の特質が生業のありように与えた規定性や、生業を維持するための民衆運動にも留意した。対象とした地域のうち、出羽国村山地方と信濃国松代藩領においては、生業の特質とその相互連関、および生業を取り巻く諸要因のあり方について、とりわけ顕著な研究成果をあげることができた。
  • 江川代官所文書の総合的研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)),   2008年 - 2011年, 湯之上 隆, 静岡県を調査主体とする江川文庫史料西蔵調査事業と連携して調査研究を進めた。平成24年3月刊行の静岡県文化財調査報告書第63集『江川文庫古文書史料調査報告書』4冊により、約30, 000点の古文書を目録化した。本研究の前提となる第1次調査分の約20, 000点と合わせた約50, 000点にのぼる古文書調査はほぼ完了し、本研究の所期の目的は完遂した。江川文庫研究会を5回開催し、調査研究成果の公表と情報の共有を図った。国文学研究資料館の「伊豆韮山江川家文書データベース」により、調査成果を公開した。
  • 戦国末〜明治前期畿内村落の総合的地域研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)),   2003年 - 2005年, 渡辺 尚志, 本研究は、河内国丹南郡岡村岡田家文書、和泉国大鳥郡上神谷豊田村小谷家文書、信濃国松代真田家文書の三文書群を対象に、戦国期から明治前期にいたる村・地域の歴史的展開過程を総合的に分析することを課題とし、以下の成果を得た。岡田家文書については、一橋大学附属図書館にある同文書の未整理部分の整理・目録作成を定期的に行い、ほぼ整理を完了した。また、それと並行して文書の分析も進めた。そこでは、豪農岡田家の経営内容を、18〜19世紀の長期にわたって総合的に分析し、畿内豪農の経営の特質を、領主や村・地域社会との関わりのなかで位置づけることができた。また、小谷家文書についても史料の分析を進めて、中世・近世移行期の土豪と村の変容過程を具体的に明らかにした。さらに、真田家文書については、研究成果を単行本『藩地域の構造と変容-信濃国松代藩地域の研究-』(渡辺尚志編、岩田書院から平成17年7月刊行)として出版した。同書においては、藩地域を研究する際の核心的テーマとして、訴訟をめぐる藩当局と領民との関係性の問題を中軸に据えた。近年の身分的周縁論の盛行をふまえて、今あらためて武士-百姓関係という近世身分制の骨格を形成する問題を、訴訟の場への着目という新たな視角から再検討することが重要だと考えたからである。それを軸に、家臣団の内部構造、身分論・集団論、藩における学問・思想状況などの重要課題の分析を加えることによって、豊かな肉付けを図った。さらに、同書全体を通して、武士-百姓関係や都市-農村関係、諸身分集団間の相互関係など、多様な諸関係の相場としての「藩地域」像解明を試みた。これは、地域社会論と、藩政史・都市史・身分論・思想史などとの架橋・総合化をめざすものであり、近世史の全体像に迫るための有効な問題提起をなしえたものと考える。
  • 報徳仕法受容以前の豪農家政改革=在来型仕法と地域に関する研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(萌芽的研究),   1999年 - 2001年, 大塚 英二, 豪農の家政改革は、一個人の経営立て直しにとどまらず、地域的な信用構造の面からして、村共同体と地域社会に大きな影響を及ぼさざるをえない。その社会的・政治的意識や行動は常に衆人環視の対象であった。その家政改革や行動について論究する場合には、やはり彼らの日常的な業務内容と地域社会状況について検討を加える必要がある。以上のような観点から、山田家文書に残された書状類及び触・御用留の類の分析を通じて、山田家が家政改革を行う時期の東部遠州地域における政治的・社会的な状況と、その中での同家の役割について検討を加えた。山田家の経済的蓄積期にあたる18世紀後半には、山田家は庄屋として領主蔵米を扱い、当該地域の積み出し港である川崎湊の廻船問屋八郎左衛門と日常的なつながりを持って、八郎左衛門所有の湊の蔵(領主蔵米の一時保管庫)の実質的管理にも関わった。山田家の炭山経営にも八郎左衛門は関わっていたと推定され、こうした廻船問屋商人とのつながりが同家の豪農としての成長に直接関わっていたと考えられる。しかし、その後、山田家の経営は順調には進展せず、米穀類の価格低下や地域的金融の混乱の中で家政改革を余儀なくされる。最初に家政改革が行われた文政期は、まさにそうした不況下で幕府が大々的な倹約触(文政2)を出した時期であった。この時、山田家は郡中惣代として倹約と諸物価引き下げに関わる郡中議定を策定するのに奔走していたが、これは同家の経営上の問題と全く二重写しとなっている。豪農の社会的・政治的活動をその家政改革は相即的なものであると見てよいだろう。なお、当該議定に関わる郡中惣代間の書状のやりとりでは、隣接する他郡の議定内容なども意識されており、こうした有力百姓層においては社会意識の面でかなりの共通性があったことが理解できる。今後更に書状類からそうした意識を探っていく必要があろう。
  • 日本近世の村落共同体と地域に関する研究

社会貢献活動情報

所属委員会・審議会(国・地方自治体)

    2003年7月-継続中 愛知県史編さん委員会専門委員
    2007年5月-継続中 新修豊田市専門委員会委員
    2013年4月-継続中 静岡市文化財保護審議会委員
    2014年4月-継続中 愛知県文化財保護審議会委員